オフィシャルブログ

日別アーカイブ: 2025年6月19日

機創技研の雑学講座~魅力~

皆さんこんにちは!

 

機創技研、更新担当の中西です!

 

 

 

船舶修理の魅力とは?海の男たちが誇る職人技の世界

 

 

日本は四方を海に囲まれた海洋国家。

その特性ゆえに、古くから物流や漁業、観光などの分野で船舶が活躍してきました。そして、船がある限り、必ず必要になるのが「船舶修理」という仕事です。

では、そんな船舶修理にはどのような魅力があるのでしょうか?普段なかなか表に出ることのない“縁の下の力持ち”の世界を、今回は深く掘り下げていきます。


■ 規模とダイナミズムに魅了される!

 

船舶修理に関わると、まずそのスケールの大きさに驚かされます。船体そのものの巨大さはもちろん、プロペラやエンジン、スクリュー、ラダー(舵)など、どれも一つひとつが工場のようなサイズ。

これらを扱うには専門の重機やクレーン、チームワーク、そして高度な知識が必要になります。陸上の機械修理とは一線を画するダイナミズムが、この仕事の魅力のひとつです。


■ “止められない”からこその緊張感と達成感

 

貨物船・タンカー・フェリー・漁船など、船舶は多くの人や物の命運を握っています。定期点検での修理はもちろん、突発的なトラブルでの緊急修理では“時間との闘い”も多いです。

「海上で止まってしまったら大変なことになる」——だからこそ、1秒でも早く、かつ確実に修理を終える必要があり、現場には常に張り詰めた空気が流れています。

その一方で、船が無事に出航していく姿を見ると、言葉にできない達成感が押し寄せてくる。それこそが、この仕事を続ける理由になるのです。


■ 多彩な技術が詰まった“職人総合格闘技”

 

船舶修理には、実に多くの技術が集約されています。

  • 溶接・ガス切断:老朽化した鋼板の張り替え、パーツ補強

  • 機関整備:エンジンの分解整備、オイル交換、タービン点検

  • 電気系統:照明、配線、モーター制御

  • 塗装作業:防食塗料による外板保護、錆取り

  • 潜水作業:水中プロペラの確認や水漏れ点検

 

一つとして“単純な仕事”はなく、現場ごとに柔軟な対応が求められるため、ベテランになるほど「引き出しの多さ」が問われる世界です。つまり、学べば学ぶほど奥が深い。これも職人心をくすぐる大きな魅力のひとつです。


■ 世界中の海を支える、日本の匠たち

 

日本の船舶修理業は、国内船だけでなく、海外からの修理依頼も多くあります。造船技術の高さと、迅速・丁寧な対応が評価され、「Made in Japan」ならぬ「Repaired in Japan」という信頼が築かれています。

外国船籍の修理案件では、異文化交流の場にもなり、語学やグローバルな視点を身につけるチャンスもあるのです。


■ 地域の誇りとしての造船所・ドック

 

全国各地にある造船所やドックは、地域経済の核でもあります。

船舶修理の仕事は、地域の雇用を支える重要な産業であり、「地元の船を地元で直す」という誇りをもって働いている方も少なくありません。


◆ まとめ

 

船舶修理は、「デカい・難しい・責任が重い」という三拍子揃った仕事。しかし、それを乗り越えた先にある景色は、ほかの仕事ではなかなか味わえません。海とともに生き、海に挑み続けるこの仕事は、まさに現代の“海の職人道”と言えるのではないでしょうか。

次回もお楽しみに!

 

 

お問い合わせはこちらから!

 

Translate